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お買い上げの際の諸点
  • 琥珀とは?
  • 琥珀の説明(琥珀の意味)
  • 琥珀詳細資料(琥珀特性等)

@琥珀の成り立ち
琥珀は一般に松柏科植物の樹液が石化したもので、この木は約2000万年〜6000万年前の新生代第三紀に繁茂したパイナス・スシニフェラという種の木で、現在のスカンジナビア半島東南部からバルト海ボスニア湾辺りで、豊かな針葉樹林帯を形成していたとされています。


ドミニカ共和国産出琥珀(甲虫入り)


@琥珀の特性
塊状で透明なものほど比重は大きく、密で硬いですが、もろくなります。熱に対し、150℃で軟らかくなり、300℃で溶解します。その時針葉樹特有の香りを発し、容易に燃焼します。この為、古代から寺院や教会では琥珀の香を燃やし、また、エチオピア人は死体をミイラにするのに琥珀を用いていました。琥珀は帯電性があり、熱を伝えにくい性質を持っています。琥珀独特の特質は、感触の暖かさ・軟らかさ・軽さです。(広葉樹である青琥珀なども同様に特有の香りや上記の特性を持ちます。)


マダガスカル共和国産出琥珀(蜉蝣入り)



@琥珀のいわれ
ギリシャ神話等では、ハッピー・ストーン、サン・ストーン、マーメイド・ティアーズ(人魚の涙)といわれ、昔から幸運を呼ぶものと信じられてきました。イギリスの<琥珀婚>(結婚10年目に琥珀を送ること)をはじめ、欧州では「幸福を送る」という意味の「琥珀を送る」行為は「長年の愛の花を咲かす」とされています。


ドミニカ共和国産出琥珀(羽蟻入り)





当方扱いの各種琥珀の説明

当方扱いの琥珀の種類は多種に渡りますが、当方の扱っている代表的な琥珀として、@北京金琥珀A撫順琥珀(紅琥珀もその一種)B虎琥珀C蜜蝋虎琥珀D老琥珀Eバルト海琥珀(旧ソ連琥珀も含む)Fポーランド金琥珀Gコーパル(コパル/若年琥珀)H香琥珀I虫入り琥珀等があります。(青琥珀・緑琥珀・虹琥珀はブルーアンバーの説明ページをご参照下さい。)


@金色で透明な琥珀

A中国撫順地方が産地で、半透明及び不透明な紅茶色/黒茶色または黒の胡麻斑点が中にあります。赤いものを紅琥珀とも呼び、古い名前では、満州紅琥珀とも言います。

B色目が虎の縞目模様と似ているためこの名前がついています。一級品はこのまだら模様が黒地色に対し、多く出ているものとされます。

C琥珀模様が白茶色で、まだらが多いものが最高級品の蜜蝋虎琥珀と呼ばれます。

D他の琥珀と比べ経過年代が古く、材質としては琥珀の中で特にもろくなっており、色目は紅黄色またはオレンジ色で半透明または不透明でなかなか手に入れることができない高価で貴重な琥珀です。

E様々な色がありますが、当方では乳白色のものが多く好まれます。旧ソ連時代では、ソ連が一括して輸出していたため種類によってはソ連琥珀とも呼ばれます。

Fソ連に近いため、この種の琥珀はソ連琥珀と同じような色目が多いのですが、金琥珀もあります。

G産地としてはドミニカ共和国/マダガスカル共和国などで産出されます。年代的には約500万年前のもので、まだ一部琥珀に成りきっていないものもあるため、ヤングアンバーとも呼ばれています。美しさは他の種類の琥珀と変わらず、柔らかい構造と琥珀に比べて分子構造が不安定である特徴を持っています。

H香琥珀(Fragrant Amber)とは琥珀の中でも特に香り高く、市場において高価で取引される琥珀です。象牙のような白蜜蝋色が入るのが特徴ですが、最も特徴的なのが摩擦や燃すことでその琥珀の中でも特に清らかな松香がすることです。一般にはあまり流通しない一品です。

I虫入り琥珀とは一般に2,000万年〜5,000万年前の時代、針葉樹樹脂が樹皮上を流れている時に昆虫が樹脂の中に誤って入ってしまい、そのまま数千万年をかけて固まり、琥珀の中に昆虫が入っている状態で発見されます。地球の気候変動等により、琥珀産出地域での虫入り琥珀は採掘量が少ないです。コパル(若年琥珀)は約500万年前に生成されたものを指しますが、地球の温暖化と産出地域が温暖であったため、昆虫も活発に動き回り、虫入りコパルは一般の虫入り琥珀よりも採掘量が多いです。その点、虫入りの琥珀は採掘量が少ない為、気候学・生物学・地球科学上価値があるといえます。特に数千年前の当時に実際に生きていた昆虫が琥珀の中に閉じ込められていたために保存状態が良く、進化等研究する昆虫学研究者からも虫入りアンバーは一目置かれています。




ポーランド産出香琥珀(Fragrant Amber)の原石




メキシコ産出虹琥珀(レインボーアンバー)とユカタンブルーアンバー



ユカタン半島地域産出緑琥珀とユカタン青琥珀




ドミニカ共和国産虫入り琥珀
(琥珀に閉じ込められた為、昆虫の保存状態が良く、羽等細部まではっきりと見られる。
写真画像の下部にも小さい昆虫が見受けられる。)




フィリピン産出琥珀の原石等
(フィリピン琥珀はロシア琥珀やビルマ産琥珀であるバーマイトの約9,000万年前のものとは異なり、約500万年前〜約2,500万年前のものと考えられる。採掘場所や年代層によっては原石の中にコパールと琥珀が混じっているものがあり、その点では極めて珍しいといえる。日昇堂貿易が業者として日本で初めてフィリピン琥珀を紹介する。2003.03.30。)

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