珊瑚・山珊瑚とは(コーラルの説明)?


左側は白珊瑚(海竹)、右側は青珊瑚(スポンジ珊瑚)。
(現在では何れも通称ワシントン条約(CITE)付属書第U・V類規制により世界的にも貴重な現生生物と広く認識されるに至る。)

珊瑚(Coral)とは刺胞動物門に属する生物です。珊瑚は様々な種類が有りますが、現在ではほぼ全ての種類が通称ワシントン条約(CITE)の付属書V類またはU類に属し、輸出入時に輸出入許可証などの規制がかかっており、貴重な地球の財産となりました。当方では珊瑚類の他に山珊瑚という珊瑚の化石化したものも取り扱っております。現在の地球上最も標高の高いエベレストを含むヒマラヤ山脈は約7,000〜5,000万年前は海の底でした。その際に海中にいた古代の珊瑚やアンモン貝等の貝類が地殻変動によって地上に姿を現し、化石化したものが現在のヒマラヤ山脈の山中で発見されています。珊瑚が化石化したものが山の中で発見されているため、
山珊瑚と呼ばれ、アンモン貝が化石化したものはアンモナイトと呼ばれます。なお、現生珊瑚については一部の業者が正確な知識を持っていないがために許可や証明を得ずに輸出入をしておりましたが、近年は環境保護や種を守る国際的な機運の高まりから、それら違法業者が摘発されており、更なる監視強化が日本を含めた世界各国で行われております。また、珊瑚にかかる付属書の格上げも国際会議で唱えられており、ますます貴重な一品となると予想されています。珊瑚は日本ではアクアマリン・ブラッドストーンと共に全国宝石卸商協同組合が制定した3月の誕生石としても広く知られています。






夜光貝とは?


日本国内産出夜光貝(東南アジア産よりも若干小さい)

夜光貝(Great Green Turban/Green snail)厚い殻をもつ熱帯産の軟体動物で、ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科に属する大型の巻貝のことです。サザエの近縁種で、殻の高さは平均約20cmで黒褐色や黒緑色数条の淡い栗色の帯があり、内側は真珠のように光沢があります。奄美諸島以南、南西諸島〜熱帯インド・太平洋域の浅海の岩礁にすんでいます。古代より螺鈿(らでん)等の貝細工の原料や真珠層を磨き出して杯など細工物に用いられました。名前は屋久島(やくしま)産の意味の「屋久貝」から転じたとされ、また一説によると漁師が夜、網を引っぱったところにまばゆく光り輝いていた貝が引っかかった所から付いた名前とも言われています。また、大きいものは貴重で、それら大きい貝からしか作れない丸玉を使った腕輪等は品、技術共にさらに貴重な一品です。 






コンク貝とは(ピンク貝)?
真珠とは(パール)?


コンク貝とは(conch shell/ピンク貝/学名Strombus Gigas)夜光貝と同様に大型の巻貝のことです。西インド諸島、中南米カリブ海全域と東南アジア地域で産出します。30年ほど前は浅瀬に多くが生息しており、現地の人々は貝というよりも貝の身、中身を食すために採っており、貝は捨てていました。現在でコンク貝は非常に少なくなってしまい、より海の深いところでしか採ることが出来なくなってしまいました。現在では通称ワシントン条約(CITE)付属書第U類で母貝を含めて輸出入、取引規制がなされております。非常に希少な一品となりました。コンク貝はその貝の一部の色が桃色やピンク色をしているため、別名ピンク貝とも呼ばれています。業者の一部でも誤解がされていますが、貝の部分全てがピンク色をしているわけではなく、表面部分等厚さ1mm〜5mm程度の非常に薄い部分しかピンク色をしておらず、その他の部分は白色や茶褐色となっております。そのため、ペンダントのルースを加工する場合はその1mm程度の表面を使用します。そのため、厚さのあるビーズを加工するの場合は薄さ1mm程度しかピンク色ではないため、天然のコンク貝のビーズは一部分がピンク色となり、その他80〜90%部分が白色または茶褐色となります。コンク貝のルースやペンダントは多く流通しておりますが、コンク貝のビーズやブレスレットはペンダントやルースよりも希少材料であり、加工ロスが多く、高度な加工技術も必要であるので非常に希少価値がある一品といえます。なお、西インド諸島の北にあるイギリスの海外領土タークス・カイコス諸島の旗にもコンク貝が描かれており、コンク貝はこの地域のシンボルとして現地の人々に愛されてます。



真珠(パール)とは?


真珠とはパールとも呼ばれる非常に日本人にとっては身近な装飾品に使用される材料といえます。現在では養殖技術の確立から世界各地で養殖をされるまでに至りました。色合いは白銀色やピンク色や黒銀色などに分かれています。近年では真珠を模造したプラスチックパール(樹脂真珠)と呼ばれるものが安価に出回っておりますが、日本人には天然真珠の良さと価値は広く知られるに至っています。天然真珠の中で海中で生息するアコヤ貝や黒蝶貝、白蝶貝ではなく淡水に生息する池蝶貝などが生成する天然の淡水パールが近年人気となりました。理由としては淡水貝が水質浄化に役立っているため、環境保護に積極的な人々や近年の環境保護意識の高まりから自身も一役買おうと考える消費者に受け入れられている為です。また、海中で生成されたパールよりも市場価格が安価である理由も挙げられています。日本国内ではムーンストーン(月長石)・アレキサンドライト(金緑石)と共に6月の誕生石として広く知られており、冠婚葬祭の装飾品や贈り物として広く認識されています。







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